役員運転手の仕事の魅力~どんな人が向いているのか?58歳の今、感じることについて

もう、私が役員運転手という職業に就いて早や、丸8年が経過しようとしています。

その前のタクシー運転手の時を含めれば運転の仕事に9年間も携わったことになります。

参考:役員運転手の生活 ~役員運転手になるためには~

参考:40代で10回転職を成功させた男の体験記録

来年になれば丸10年目です。途中で雇われている会社は3度ばかり変わりましたが一貫して役員運転手の仕事は継続してこれました。

という事は今の私にベストマッチした職業だったという事でしょう。それまでの私は気に入らなかったらすぐに退職して転職を繰り返していましたからね。

では、改めてこの「役員運転手」の仕事について、熱く語ってみたいと思います。

役員運転手はこれまでの経験が生きる

役員運転手の仕事は、ただ単に車を運転して乗っている人を目的地に降ろせばいい、というような単純なものではありません。

それだったら、タクシーの業務と何ら変わりません。失礼ながらタクシー業務に役員運転手の仕事に求められる要素は大きく共通項に欠ける、と言わざるを得ません。

そこまで言い切る決定的な理由は「思いやり」です。

乗られている方に対する最大限で精いっぱいの配慮・気遣い・スマートさがあってはじめて「役員運転手」という仕事の基礎が成り立つのです。

失礼ながらタクシー業務にここまでのおもてなしの発想はありません。それが大きく異なった点と言えるのです。

だからあなたのこれまでの社会人経験が「生きる」のです。ビジネスマナーや一般的な常識がこの仕事に不可欠な要素だからです。

だから、「前職まで運転の仕事をしていたから、自分も役員運転手として十分やっていけるだろう」、と安易に考えるのは非常に危険な発想と言わざるを得ないのです。

それだけではあまりにも必要なスキルが欠けているのです。

社長をお乗せする気苦労は役員をお乗せするより倍以上、疲れる?

さて、実際に大きな企業の役員さんたちをお乗せするのと、小さいながらもれっきとした「社長」をお乗せするのと、どれくらいの気苦労があるのでしょうか?

これは私のここまでの経験則から思った通りに書かさせていただきますね。

それによればズバリ「大企業の役員さん達をお乗せする方が圧倒的に楽」と言い切れますね。

そして中小企業かそれよりも少しばかり大きな規模であってもオーナー経営者さんたる社長をお乗せするのは大企業の役員さんたちをお乗せしていた時よりも、「圧倒的に気を遣う」、と言い切れるのです。

これはそれぞれの人達の責任や権限について考えてみたら納得できると思います。

いくら東証一部上場企業の役員さん(専務や常務)とはいえ、所詮、雇われた社員(サラリーマン)に過ぎません。

その人達がいくら偉くとも「副社長」や「社長」の前ではどうしようもないのです。

だから一般企業の役員さん達は結構、行儀がいいのです。マナーも常識もわきまえていらっしゃいます。

そのような人達がブラックぽいことやハラスメントをやりまくる、といった事はほぼありませんでした。だから、通常の役員さんたちはやりやすいのです。

反対にいくら会社の規模が小さかろうと、「社長」と名の付く存在の人をお乗せするときは役員さん達の時の倍以上の気を使います。

それはやはり社長がその会社の命運を一人で握っているから起こる事なのでしょう。

とにかく密室に入ったら人間性がモロに出ます。さっきまでニコニコして笑顔を振りまいていた人が、車に乗ったら豹変します(つまり感情むき出し、怖いのです)。

この「感情」の起伏の激しさ、恐らく個人差は大きく関わってくるとは思いますが、覚悟して然るべき事ではあるでしょう。

何度も申しますが、社長をお乗せするときは通常の役員さんをお乗せするときの倍以上の疲れを感じます。これはどこの会社の社長さんであっても大同小異。そう大きく異ならないでしょう。

正しいビジネスマナー、胆力を50代になるまでに会得しておこう

だからこそ、あなたの40代までの生き方が問われるのです。

「のほほんと生きてきて楽な仕事ばかりやって来た人物にこの仕事はとても勤まらない」

と声を大きくして言えるのもこの要素があるからなのです。

それまで人間関係上でさしたる修羅場にも接さず、平和に生き続けられてきた人ほど、この仕事は向かないですね。

例え、運転技術に長けていたとしても私はオススメしにくいです。

反対にそれまでの人生において、いい意味での苦労や辛酸をなめてきた人ならばきっとこの仕事に就いてもやっていけるだろうと思います。

相手の気持ちや立場が理解できるからこそ、屈辱感を味わう場面が出てきても「胆力」や「懐の大きさ」を生かして乗り切れるからです。

この仕事が板につけば、今後の人生計画が楽になる事は請け合いでしょうね。よほど油断や大きな違反・事故を起こさない限り、70歳までは安心して職にありつけると思います。

年金の支給開始時期もこの先どうなるか分かりません。60歳で支給開始なんて全く当てにできない状況ですからね。健康に気をつけて働けるまで働く。これが今の私が求めている生き方なのです。

さいごに

今回は役員運転手の仕事の魅力を改めて訴えることを目的にして書いて参りました。ではもう一度、それについて振り返りますと、

  • これまでの経験が生きる…それまでの人生によって身に付けた経験やビジネスマナーがそっくりそのまま生きてきますよ。
  • 社長をお乗せする気苦労は役員をお乗せするより倍以上、疲れる?…確かにオーナー社長をお乗せする気の使い方は他の役員さんをお乗せするときの比ではありません。
  • 正しいビジネスマナー、胆力を50代になるまでに会得しておこう…のほほんと気楽に生きてきた人はこの仕事、不適格です。でも、適応できる人は年金受給の時まで心配せずに働けますよ。

といった事になっていました。

「胆力」と「懐の大きさ」。どちらも意識せずに生きて来たら身に付くものではないでしょう。それこそ若いうちに多くの修羅場をくぐって来ない事には身に付かないものばかりです。

「苦情」「クレーム」「文句」。こういった事案を嫌がらずに受け入れて一生懸命になって対応してきたか。それが中高年以降になった時に見えない力となって役立ってくれるのです。

そう思えば「若い時の苦労は買ってでもせよ」というのは本当にその通りだと言えるでしょうね。

⇒50代で業務請負契約として働く心構えを改めて考える【派遣社員との違い】

3 Comments

36歳の役員運転手

先月は折り返しの返事ありがとうございます。12月から役員運転手をさせて頂いているものです。ひでちちさんの経歴でタクシーの運転をされて、それが今の役員運転手に役に立っているとの事読みました。僕は恥ずかしながらタクシーどころか運転業界は未知の世界です。ハイエースグランドキャビンを運転させて頂いて1ヶ月弱経ちました。慣れない車と知らない道で苦戦をしていますが、役員様は温かい目で見守るから焦らないで運転して欲しいと激励されながら頑張っています。
役員様が僕の第1印象の一言が、運転手は年配のお方で道に詳しい人を配属するものだ思ったって言われました(笑)1ヶ月違反事故がなかったので、安全運転を意識して頑張っていきます。

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ひでちち ひでちち

「役員様は温かい目で見守るから焦らないで運転して欲しい」と言ってもらえたのですよね。それが全てですよ。他には何も考えなくてもいいです。
特に1カ月間、無事故無違反なのですよね。素晴らしいです!その調子でこれからも頑張っていきましょう。道や地理は経験を積めば自然と覚えられますから。これからも無事故・無違反で頑張ってください!

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